2010-01-01から1年間の記事一覧

妖精たちの機械

僕が初めて作った機械、少なくとも「作った」と言えるレベルの機械、は、木と紙で作った風車(風力発電機?)だったと思います。当時、ミニ四駆とかが流行っていた頃で、電池もモーターもすぐに手に入る環境でしたが、スピードとか軽量化とかにはあまり興味…

一隅を照らすの記

http://dndi.jp/22-yamashiro/yamashiro_n16.php東京大学産学連携本部副本部長、山城先生の連載コラム「一隅を照らすの記」で、紹介していただきました。山城先生、ありがとうございます。

ぼくにもわかるガウシアンプロセス回帰

http://noo.sakura.ne.jp/kajeroj/introduction_to_gpr.pdf未踏共同開発者、吉澤智也さん*1の「ぼくにもわかる」シリーズ、第一弾は「僕にもわかるガウシアンプロセス回帰」です。僕にもわかるの僕は僕ですので本当に僕にもわかるように親切に書かれています…

脚注

オーケストリオン

バイオリン単体の自動演奏機 Automatic Virtuosa は、商業的にはあまり成功しなかったようです。後継機の Violano Virtuoso は、ピアノの自動演奏機とバイオリンの自動演奏機が組み合わされたオーケストリオンの一種で、こちらは、1930年までに5000台ほどが…

音階決定の機構

AVPと同じく、大量の機械の指が弦上の決まった位置を押さえる仕組みです。電気式なので、全ての機械の指がソレノイドで駆動されています。この写真は、現代のものですが、AVPとは異なり、機械の指の配置が、かなり離散的です。これではビブラートどころか、…

弓圧決定

各弦のディスクは、電磁ソレノイドのようなモノで弦に押し付けられていますが、押し付ける力をどのように制御しているのでしょうか。AVPでは、空圧ベローズで曲がりなりにも弦に掛ける圧力を制御できていたようです。*1。直感的には、巻き線に流す電流量で、…

ボーイングの機構

Automatic Violin Player(以下AVP)と同様に、回転ディスクが四弦全てに備え付けられていますが、こちらはセルロイド系のディスクが用いられているようです。機構全体は右図を参照してください。 ロールペーパーから読みとった情報は、装置基部のモーターに…

Automatic Virtuosa / Violano Virtuoso

こちらは、商業的に成功を収めた電気式の自動演奏機です。現存しているだけでなく、なんと、現在も販売されており、それに飽き足らず、コンピューター制御で、楽譜データをロードして自由に演奏できるようになっているようです!! ハードウェアは100年前…

脚注

機械たちの調べ

For instance, the G above the treble staff may be stuck on all the strings; so that if a trill were being performed on that note on one string, an arpeggio passage containing the same note could be produced on the other string. Of course, …

音階決定の機構

バイオリンに固定された65本の機械の指が、それぞれの音階に対応しています。ビブラートは掛けられませんが、(その代わりに)トレモロ的な演奏ができたようです。機械の指の先にも、人間の指を真似る様々な工夫の跡が見られました。全ての機械の指は、空圧…

ボーイングの機構

興味深いのは、弦に触れる部分で「弓」の代わりに「クリスタルディスク」を使っているところです。機構的に見れば、弓を直線的に往復運動させるより、単純な回転機構の方が簡単であることは確かです。ですが、なんで「クリスタル」を使ったのか、という疑問…

情報処理

楽譜は、パンチカード、というか穴あきロールペーパーに記録しています、原文では「perforated music sheet」という表現でした。写真中央の白い部分が(おそらく)この perforated music sheet です。穴が規則的に空いている様子が見られます。 この穴の下に…

動力源

このキカイの主動力は、空気圧です。FA(ファクトリオートメーション)の世界では、エアシリンダや空圧ベローズといった形で、今でも利用されていますが、おそらく、当時としては、かなりの「精密機械」、というか、「精密空圧機械」だったのではないかと妄…

AN AUTOMATIC VIOLIN PLAYER

In view of the present popularity of the piano player, and the marvelous perfection this instrument has attained in reproducing the work of the best musicians, it is very evident that it will be only a question of time before other musical…

未踏面接(2/4)

4 5 6 未踏IT人材発掘・育成事業 http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/index.html

IPA未踏事業について

IPA(情報処理推進機構)が行っているソフトウェア技術者の育成事業です。僕は、2009年度下期に「センサーデバイスを活用した弦楽器の自動演奏の為の基盤ソフトの開発」というテーマで採択されました。

未踏面接(1/4)

1 2 3 産学連携プラザ 大学と産業界の橋渡し役を担う部局の建物。本郷キャンパス内にある。この建物の205号室に、フェアリーデバイセズ株式会社が入居している。

ブログはじめました

このブログは、藤野真人が、活動報告をしている個人ブログです。IPA未踏事業のこと、会社のこと、研究開発のことや、遠い夢…… などなどを、コミックと文章で綴っていきたいと思います。 コミックは、事実に基づき、一部フィクションを含みますが(特に「見た…