AN AUTOMATIC VIOLIN PLAYER

In view of the present popularity of the piano player, and the marvelous perfection this instrument has attained in reproducing the work of the best musicians, it is very evident that it will be only a question of time before other musical instruments must similarly surrender to mechanical control.

現代の自動ピアノは人気が高く、その完成度も、最高の音楽家の演奏を再現することができるレベルにある。最早、ピアノ以外の楽器も同様に「機械的な制御」に屈する日が遠くないことは、誰の目にも明らかだ。

George Gilbert, Scientific American, December 28, 1907

ライト兄弟の初飛行が1903年、日本では田山花袋が「蒲団」を発表していたころ、海の向こうの Scientific American 誌に掲載されていた、バイオリン自動演奏機についての文献です。
この記事の次の記事は、wikipedia:en:Louis_Blériotがパリ近郊でで動力飛行のデモを行った、という内容。飛行機時代の幕開けです。

この文献自体は飛行機とは全く関係ない訳ですが、バイオリン自動演奏機についてのまとまった文献は、僕が知る限り、これが最も古いものです。もっと古い文献があったらぜひ教えて下さい。

1906年から1910年までが、その後最も売れたバイオリン自動演奏機が続々と登場した時期です。同時期に複数のグループが異なる方式の自動演奏機を発表しています。